【印鑑作成】印鑑の彫刻方法について解説！手彫りと機械彫りの違いとは？

印鑑の彫刻方法は、主に手彫りと機械彫りの2種類があります。こちらでは、手彫りと機械彫りそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介いたします。

 

●印鑑作成で手彫りをおすすめする理由

日常生活で利用する認印は100円ショップなどで購入する方も多いかもしれません。一方、実印は一生ものとなるため、せっかくならよいものを買いたいと考える方が多いでしょう。

 

中には親や知り合いからプレゼントされたものを使用している方もいらっしゃいます。特にこだわりがなく自分では手彫りの印鑑を購入しない方でも、家族や友人からプレゼントされれば大切に扱いたいと考えるはずです。また、使用していくうちに愛着がわくでしょう。

 

●手彫りの特徴

手彫り印鑑は職人が手作業で彫りますので、この世に2つとない特別な印鑑ができます。磨き上げられた技で緻密に彫られた印鑑は非常に美しく、味のある印影が特徴的です。丸印や角型など、様々な形の手彫りが可能である点も魅力の1つです。

 

・メリット

印鑑を手彫りで作成するメリットは、偽造されにくいこと、作り手によって仕上がりが異なり味わいがでること、珍しい名前でも作成可能なことなどです。手彫りは、手作業により唯一無二の印影を持つ印鑑となります。そのため、悪用されにくい点が大きなメリットです。また、職人が手作りする印鑑は、品質もよく味わいがありますので、特別な一本として大切に扱いたいと考える方が多くいます。

 

・デメリット

手彫りのデメリットとしてよく挙げられるのが、価格が高いこと、そして時間がかかることです。職人が丁寧に1本ずつ作成しますので、品質がよい代わりに価格が高くなります。また、手作りのため、機械による彫刻よりも時間を要します。そのため、緊急ですぐに印鑑が欲しい方などには向いていません。手彫りの印鑑は、お金と時間に余裕を持って作成を依頼するのがおすすめです。

 

●機械彫りの特徴

機械彫りには、すべての工程を機械で行う場合と最後の仕上げを手作業で行う場合があります。デザインした印影の転写や粗彫り、仕上げまで機械で行いますので、スピーディーかつ正確なデザインが可能です。

 

・メリット

機械彫りの大きなメリットは、価格です。機械で彫っていきますので効率がよく、比較的コストを抑えて作成できます。彫刻作業は5～10分程度で完了するのが一般的です。手書き文字を使用する場合は、パソコンのフォントで文字組みをする場合と比較して時間を要しますが、それでも手彫りよりスピーディーに作成できます。そのため、急に印鑑が必要となった場合は、機械彫りのものをおすすめします。また、大量生産が可能ですので、比較的安価に購入できる点もメリットです。

 

・デメリット

機械彫りの場合、多くの場合が職人によるものではないため、篆書体などの書体で誤字が発生することがあります。また、使用される印材が耐久性に影響を与える可能性があります。多くの機械彫りでは枠の外側を削り落とさないため、印材によっては使用していくうちに強度に影響が出ることが考えられるのです。そのため、もともと耐久性に優れているチタンなどの印材を選ぶのがおすすめです。

 

また、機械彫りは同じ印鑑をいくつも作成できますので、セキュリティ面での不安が残ります。そのため、重要な場面に使う実印として使用するのは避けたほうがよいでしょう。

印鑑の彫刻方法には、手彫りと機械彫りがあり、手彫りは職人が1つ1つ手作りしますので、世界に1つだけの印鑑を作成できます。価格は高めですが、偽造される可能性が低く、味わい深いデザインが特徴的です。一方、機械彫りは安価かつ効率よく作成できますので、急遽印鑑が必要な場合にもすぐに購入できます。実印は手彫り、認印は機械彫りなど、用途で使い分けるのもおすすめです。

 

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